予防衛生

当院で行える予防衛生

  • 歯石除去(超音波スケーラー使用、ポリッシングも行います)
  • シャンプー(薬浴含む)、トリミング
  • 栄養指導、肥満対策(ダイエット指導)
  • 飼育相談、トレーニング相談
  • 健康診断

混合ワクチン

下記の感染症に対するワクチンです。これらは、かかってしまうと急性の場合には死亡することもある他、回復しても重い後遺症が残ってしまう可能性があるため、しっかりとワクチンを打って予防したい病気です。また、ワクチンを打っていないワンちゃん、ネコちゃんはもし感染した場合に、お友達のワンちゃんやネコちゃんに感染症をうつしてしまう可能性もあります。何よりもまず優先して頂きたい予防です。

犬の感染症

  • 犬ジステンパー
  • パルボウイルス感染症
  • 犬伝染性肝炎(アデノウイルスⅠ型)
  • 犬伝染性喉頭気管炎(アデノウイルスⅡ型)
  • 犬パラインフルエンザ感染症
  • 犬コロナウイルス感染症
  • 数種のレプトスピラ菌の感染症

猫の感染症

  • 猫汎白血球減少症(伝染性腸炎)
  • 猫ウイルス性鼻気管炎(FVR)
  • 猫カリシウイルス感染症
  • 猫白血病ウイルス感染症
  • 猫クラミジア感染症

ノミ・マダニ予防

ノミ・マダニ予防の重要性

ノミやマダニが媒介する病気はワンちゃん、ネコちゃんだけでなく、人にも感染しますのでより注意が必要で、しっかりと予防したいところです。
江戸川区は他区に比較して大きい公園も多く、散発的にマダニの発生が報告されています。お散歩好きなワンちゃんは特に注意して頂きたいと思います。また、ノミもマダニも動物についてしまった場合に、うまく取り除いてあげないと、室内に卵をばらまいてしまったり、一部が体表に残って皮膚炎の原因になることもありますので、すぐに来院頂ければと思います。

ノミ・マダ二が引き起こす主な症状

ノミ

ノミは地域にもよりますが、3月から12月まで活動します(温かい室内では1年中活動します)。
ノミが動物につくと、ノミアレルギー性皮膚炎を起こしたり、動物が痒みを感じたりするだけでなく、瓜実条虫などの寄生虫や猫ひっかき病の原因菌であるバルトネラ菌を媒介します。また、室内に一度ノミが入り込み、卵をばらまかれてしまうと、ノミの卵や幼虫、さなぎをすべて取り切るのは困難になってしまいます。

マダニ

マダニも1年を通して活動していますが、特に活発になるのは五月上旬くらいから秋にかけてです。
マダニも吸血することによって、バベシア原虫という寄生虫による貧血、ボレリア菌によるライム病、コクシエラ菌によるQ熱などを媒介します。また昨年、成人の死亡例が出て話題になった重症熱生血小板減少症候群(SFTS)もマダニが媒介することが分かっています。

当院でできる予防

当院では、ノミの予防薬として、この予防薬をつけたワンちゃん、ネコちゃんを吸血したノミが産んだ卵は孵化できないようにする幼虫成長阻害剤(人や犬猫など哺乳類には全く害はありません)を含んだ予防薬や、内服後30分でノミを駆除し始め、ノミを8時間以内に、ダニを12時間以内に駆除できる予防薬をおすすめしています。
当院の予防薬は、ノミ・マダニともに1ヶ月予防効果が続きます。とくにワンちゃんは生活スタイルによって感染する機会が大きく変わりますので、予防薬の種類や使用頻度などご相談頂ければと思います。

フィラリア症予防

フィラリア症について

フィラリア症は、夏場の蚊の吸血を媒介として、犬にフィラリアの幼虫が感染することによる病気です。
犬の皮下組織に入り込んだ幼虫は、そこで2ヶ月弱過ごした後に成長しながら血管を目指して進みます。血管に入り込むと、さらに血液の流れに乗って心臓に辿り着き、心臓の右心室や肺動脈に寄生します。ここでフィラリアは(感染から6ヶ月程度で)成虫まで成長します(成虫は30cm程の長さになる事もあります)。
また、成虫となったフィラリアは、ミクロフィラリアと呼ばれる仔虫を生み出します。血液中に産生されたミクロフィラリアは、その動物の体内では成虫にまで成長することはありませんが、蚊の吸血により体外に出て、他の犬に感染する原因となってしまいます。

一度感染してしまった場合には、その症状によって対処は変わりますが、根本的な治療はデメリットも多くあまりお勧めできません。予防薬を使いながら、フィラリアの寿命を待つという方法が現実的かもしれません。このように、フィラリア症は大変な病気ではありますが、予防薬をきちんと使えばほぼ100%防げる病気です。

主な症状

  • 疲れやすくなる
  • 散歩を嫌がるようになる
  • フラフラしている
  • 食欲不振
  • 嘔吐
  • 貧血

これらの症状だけでなく、ひどい場合には肺動脈を急に詰まらせてしまい、突然死を引き起こすこともあります。

予防について

予防期間

予防期間は地域によって様々ですが、当院の地域では平均気温から算出すると、5月末から12月初めまでが最低限予防すべき期間となります。
フィラリア予防薬は、実質は駆除薬であり、投薬する前の1~1.5ヶ月間に蚊が刺して感染してきたフィラリア幼虫を駆除するものになります。そのため、とくに12月半ばに、その1年の最後の投薬をして頂くことが重要です。

予防において大切なこと

また予防薬の内服に関してもう1つ重要な点が、毎年最初に予防薬を飲ませるタイミング(5月)です。
その際に、簡単な血液検査(簡易キットにて5分ほどで結果が出ます)を行い血液中のフィラリア感染の有無を確認する必要があります。前年にきちんと予防薬を飲んでいたはずでも、ちょっとした予防薬の飲み忘れ、動物の薬の吐き戻し、冬期の南方への旅行、季節外れの蚊の存在などにより、万が一の感染の危険があります。
そして、もし感染した成虫がミクロフィラリアを血液中に生んでいると、予防薬によって血液中のミクロフィラリアが急激に死んで、全身の毛細血管を詰まらせ、ショックを引き起こしてしまう可能性があります。
フィラリア症とその予防や治療に関する詳しい説明は、ここには書ききれませんので、疑問などありましたら是非お気軽にご相談頂ければと思います。

健康診断

健康診断の重要性

動物は人間のように言葉でのコミュニケーションができないため、何らかの不調があっても見逃してしまうことがあります。そのため、当院では定期的に健康診断を受けることをおすすめしています。動物も人間と同じように早期発見することで、治療の選択肢が増えます。大事なペットを健康を守るためにも、ぜひ健康診断をご利用ください。
当院では、春と秋に検診キャンペーンを実施しております。ぜひご利用ください。

健康診断で行う検査

  • 血液検査
  • 尿検査
  • 糞便検査
  • レントゲン検査
  • 超音波検査
  • 心電図検査
  • 血圧測定
  • 内視鏡(胃カメラ)検査
  • その他

毎年、春(2~3月)、秋(9~11月)は、健康診断キャンペーンとして、血液検査を大幅割引しており、それに上記の検査を追加する場合も、各検査ごとに割引して受けることが可能です。直接その場でご相談頂き、すぐに実施することも可能ですので、お気軽にご来院ください。